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「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2010」表彰式を開催/日本地域開発センター

表彰式の様子

 (財)日本地域開発センターは16日、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2010」表彰式を開催した。

 「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」は、省エネルギー性能に加え、省エネ性能向上のための工夫と先進性、省エネ住宅の普及に関わる取組みなどの観点から省エネ住宅のトップランナーを選定、表彰するもの。今回で、第4回目の表彰式となる。

 10年度は、従来の戸建部門に加え、集合住宅部門とリフォーム部門(戸建て)を試験的に実施した。戸建部門では、(株)新昭和の「クレバリーホーム『サンブレス』」と(株)松美造園建設工業の「ゆるりα」の2物件が大賞を受賞。「クレバリーホーム『サンブレス』」は、広範囲で次世代省エネ基準をクリアする外皮性を備えていたこと、また、供給戸数も年間900件と多く、省エネ・オール電化住宅普及への貢献などが評価され、大賞に選定された。「ゆるりα」は、外壁の付加断熱等による高い外皮性能を備えていること、熱交換換気・太陽光発電など省エネ設備がバランス良く導入されていること等が評価された。
 なお、集合住宅部門とリフォーム部門においては、大賞に該当する物件はなかった。
 
 表彰式の冒頭、同財団会長でハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック審査委員会委員長の伊藤 滋氏(早稲田大学特命教授)は、「10年は戸建部門で53件の応募があった。一般消費者の省エネに対する意識が高まっているなか、高性能な省エネ住宅のよりいっそうの普及に努めたい」などと述べた。

 また、同審査委員会副委員長の坂本雄三氏(東京大学大学院工学系研究科教授)は、「応募物件の全般的な質は年々伸びているが、大賞受賞物件のグレードは毎年同程度。参加企業の皆様にはさらなる省エネ手法を追求していただきたい」と審査講評を述べた。


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