ジョーンズ ラング ラサール(株)は15日、2010年の世界の主要3地域(アメリカ大陸、ヨーロッパ・中東・アフリカ、アジア・パシフィック地域)における不動産取引総額が3,160億ドル(前年比50%増)であったと発表した。
同社のデータによると、世界の直接不動産投資額は09年に2,090億ドルまで減少したが、10年上半期には好調となり、10年第4四半期には世界金融危機であった07年以来初めて1,000億ドルを超える結果となった。
地域別にみると、10年のアメリカ大陸の取引総額は970億ドル(前年:450億ドル)となり、全世界3地域の中で最大の増加率を記録。ヨーロッパ・中東・アフリカでは1,360億ドルと、前年比で40%近く増加し堅調な回復となった。
また、アジア・パシフィック地域での取引総額は830億ドル(前年比25%増)と、著しい取引総額の増加がみられた。
なお、同社では、11年の世界の取引総額は10年実績比より20~25%増加すると予測している。