ポラスグループは、「さいたまハウジングパーク」(さいたま市中央区)に2棟のモデルハウスをオープン。24日に報道陣に公開した。
同社は敷地面積30坪台というリアルサイズのモデルハウスを展開しており、同展示場は最北端の19拠点目。1月2日より営業を開始している。
さいたま市エリアの宅地が狭小地もしくは100坪あるような広い敷地と極端に二極化していることから、特に小さなサイズで提案、洋テイストの「ARZILL(アルジール)~Garden Pot~」と和テイストの「和美庵(わびあん)~風来格子の家~」を建築した。
なお、同総合住宅展示場は全メーカーが「長期優良住宅」と「最先端エコ住宅」を提案しており、同社では、さいたま市における最も多く吹く風を利用した通風設計など、自然エネルギーを活用した提案を行なっている。
「ARZILL~Garden Pot~」は、20~30歳代の多趣味なDINKSを想定。蟻の巣のように、5つの立体的な空間を扉で仕切らずにトンネルでつなぐように構成している。
外観を植木鉢(Garden Pot)に見立て、内装はアンティーク家具が調和するナチュラルモダンテイスト。
約9畳の玄関ホールは、アンティーク家具や雑貨を飾るなど、ギャラリーとしても活用できる空間にし、バイクなどさまざまな趣味を楽しめるマルチガレージを併設した。
3階には6畳の洋室のほかにレベルを違えた3つのバルコニー、さらにルーフバルコニーを設置。同社オリジナルの屋上緑化システム「バル・グリン」により温度上昇を抑えるほか、風上側には「緑のカーテン」を配置し、植物を通した涼しい風を建物内に取り込む。
敷地面積は106.12平方メートル、延床面積は119.96平方メートル。営業開始から73組の来場があり、うち、契約は1件。施工床坪単価は50万8,000円(本体価格:2,634万円)から。年間販売目標は15棟。
「和美庵(わびあん)~風来格子の家~」は40歳代の夫婦と子供、夫婦の親(1人)を想定。日本の伝統的な「ござ目編み」で編みこんだオリジナルの外部木格子「風来格子」を設置し、都市部の密着した住宅街でもプライバシーを確保しながら屋内に光と風を取り込む仕様とした。
玄関土間に奥行きをもたせることで自転車等の収納スペースとしても活用できるようにし、玄関近くの和室は客間としても2世帯同居の際の親世帯としても利用できる。
2階のキッチンとダイニングは、キッチンの床を下げ、畳のダイニングでくつろぐ家族と同じ高さの目線になるよう工夫。リビングは、全開放サッシを開け放つことでバルコニーと一体化し、“風来格子”を通して季節の風や光が心地よく通り抜ける癒しの空間とした。
なお、外構にポンプ循環式の水路を設け、水路上を通過した冷やされた風が効率よく屋内に取り込まれる通風設計を提案をしている。
敷地面積は101.97平方メートル、延床面積は90.19平方メートル。営業開始からの来場者数は81組で、現段階での契約は1件。施工床坪単価は60万5,000円(本体価格:1,046万円)からで、年間販売目標は15棟。
説明会において同社木造住宅事業部の飯村利博氏は、「さいたまハウジングパークは、すべてのメーカーが長期優良住宅を提案する展示場だが、当社の最新の設備を導入してエコを実現するのではなく、自然の力を取り入れてエコライフを提案している。現在TVやラジオ等でのPRに力をいれており、当社のホームページやブログをご覧になった方の来場が増えている」などと語った。