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「J-REITを保有している個人投資家は8.8%」/ARES調査

 (社)不動産証券化協会(ARES)はこのほど、「第3回個人投資家に対するJ-REIT認知度調査」集計結果を発表した。

 個人投資家に対するJ-REIT認知度を把握することを目的に実施したもの。2010年12月10~14日、日経リサーチの全国のインターネットモニターのうち、貯蓄と保険以外の金融商品保有者1,154件より回答を得た。

 金融商品の認知度について、株式は91.1%が「名称も内容も知っている」と回答した一方、J-REITは30.6%にとどまった。また、「名称も内容も知らない」が30.5%にのぼり、前回調査(2009年)の22.7%より認知度低下が明らかになった。

 また、金融商品の保有率に関する質問で、J-REITを保有している人の割合は、「J-REITのFOF」「J-REITのETF」を併せると8.8%となり、前回調査の7.9%より増加傾向にあるものの、「現在も以前も未保有」の割合は「商品を知らない」も含め88.6%となっていることから、未だ個人投資家にJ-REITが浸透していない状況が伺われるとしている。

 「J-REIT」を保有していない理由には、「不動産市場が思わしくない」「日本経済全体が思わしくない」など、市場環境に起因する回答が上位に挙がっているが、前回と比較すると減少傾向にあり、一方で、「商品特性がわからない」「投資法人の情報が少ない」等、J-REITの情報に起因する回答が上位に挙がった。

 詳細は同協会ホームページを参照のこと。


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