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オーストラリアの孫会社が、メルボルン郊外で宅地開発業に進出/住友林業

 住友林業(株)はこのほど、100%子会社のオーストラリア住友林業(ビクトリア州、社長川村 篤氏) が50%の持分を取得している住宅メーカー「Henley Properties Group(ヘンリープロパティーズグループ)」(ビクトリア州メルボルン市)の宅地開発業進出と分譲住宅用地取得を発表した。

 ヘンリープロパティーズグループは、宅地開発会社「Grices Road Unit Trust(グライシスロードユニットトラスト)」(ビクトリア州マウントウェイブレイ市)を設立。メルボルン近郊のグライシスロードにおいて分譲住宅用地を取得した。同物件は、敷地面積20.63ha、予定総区画数228区画。メルボルンから南東約45km、自動車で約40分に位置する。

 住友林業は、08年4月よりヘンリープロパティーズグループとの合弁会社「Henley-SFC Housing Unit Trust」を通じ、オーストラリアでの分譲住宅建設・販売を開始。09年9月にはヘンリープロパティーズグループの持分50%を取得し、同国住宅市場に本格的に参入した。

 現在オーストラリアでは、慢性的な宅地供給不足によって分譲住宅用地の仕入れが難しくなっていることから、宅地会社設立により、メルボルン東部地区の分譲住宅用地を取得、自社による宅地開発を行なうことで同グループの長期的な土地確保の安定化につなげるとともに、外部への販売も行なっていく予定。


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