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仙台オフィスビルの被害状況、8%が「復旧に時間がかかる」/三鬼商事調査

 三鬼商事(株)は、東北地方太平洋沖地震による仙台オフィスビルの被害状況について公表した。

 仙台ビジネス地区(主要5地区:駅前地区、一番町周辺地区、県庁・市役所周辺地区、駅東地区、周辺オフィス地区)の延床面積300坪以上の主要貸事務所ビル362棟のうち、大通りに面した175棟のビルの外観を目視調査。

 「無傷」、「外観上ダメージはあるが短期間で復旧できる」、「外観上強いダメージがあり復旧に時間がかかる」「倒壊やフロア崩壊、ビルの傾斜などにより使用不能」の4段階に判別した。

 その結果、「無傷」は95棟(54%)、「外観上ダメージはあるが短期間で復旧できそうなビル」は66棟(38%)、「外観上強いダメージがあり復旧に時間がかかる」が14棟(8%)、「倒壊やフロア崩壊、ビルの傾斜などにより使用不能」は0棟だった。

 横揺れの激しかった高層ビルの事務所内では書類や備品等が散乱しているところが多いが、阪神・淡路大震災時と比べ、新耐震ビルや耐震補強を多くなっているため、オフィスビル被害は少なくなっていると報告している。

 なお、インフラ状況について仙台駅を中心とした3~4km県内は電気が復旧、電話回線はつながりにくい状況と報告している。


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