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東京・亀戸に、都市型保育施設「コビープリスクールかめいど」完成/ミサワホーム

私立認可保育園「コビープリスクールかめいど」外観。オフィスビル1~2階部分を園舎にコンバージョンしている
収納スペースにも活用できる遊具「KURA」

 ミサワホーム(株)は28日、保育施設の運営事業を展開する(株)コビーアンドアソシエイツ(千葉県野田市、代表取締役:小林照男氏)と協力し、園舎の設計・施工を手がけた私立認可保育園「コビープリスクールかめいど」(東京都江東区)を竣工、報道陣向けに公開した。

 「コビープリスクールかめいど」は、ライフサポートサービスの一つとして、保育事業に取り組むミサワホームが、設計・施工し、コビーアンドアソシエイツが運営を行なうもの。平成22年度キッズデザイン賞を受賞した認可保育園「コビープリスクールかみめぐろ」(東京都目黒区)に続く第2弾となる。

 4月より開園する同保育園は、JR総武線「亀戸」駅より徒歩8分、施設総面積281.62平方メートル。築20年程の鉄筋コンクリート造6階建てのオフィスビル1~2階部分をコンバージョンし、園舎にした。

 都市型保育施設の中でも最小規模の保育園として設計しており、遊具でありながら、収納スペースとして活用できる「KURA」や、用途に合わせて空間を変えられる4面引き戸の間仕切りを設置。
 時間帯別に照明を変化させて、園児の生体・生活リズムを整える「快適光環境」や、室内の雑音を吸音し、保育士と園児の音声コミュニケーションを円滑化する「快適音環境」にも配慮。
 内装は、1階は木目の滑りにくい床材を採用、2階は畳の触感に近く、転倒しても痛くないフロア材とした。内部建具も、ドアに隠し蝶番やドアダンパーを使用し、引戸は、ソフトクローズや、ブレーキ機能付き吊車を組み合わせることで指詰め等の事故を防ぐ工夫をしている。
 また、魚や水草などの生き物に触れ、知性を育む「コビーアクアリウム」や、園児が楽しみながら手洗いの習慣を身に付けられる「対面式手洗いカウンター」なども設置。

 会見でコビーアンドアソシエイツ代表取締役・小林氏は「都市部の限られた空間の中でも、子供たちが楽しめる工夫を盛り込んだ。今後の事業展開におけるモデルケースとして位置付けている」などと述べた。

 保育年齢は、生後57日目から就学前までの児童。定員は45名。
 ミサワホームでは、今後もコビーアンドアソシエイツと協力して事業展開し、得られたノウハウは、住宅の商品開発にも反映させていく。


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