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アメリカのキャビネット製造・販売会社を買収/住友林業

 住友林業(株)は、長期戦略に掲げている環太平洋地域での事業拡大の一環として、アメリカの100%子会社であるSumitomo Forestry Seattle, Inc.(本社:ワシントン州ベルビュー市)を通し、ワシントン州で木質キャビネットの製造販売を行なうCanyon Creek Cabinet Company(以下、Canyon Creek社)の全株式取得を決定した。
 Canyon Creek社は住宅建材・住宅設備機器の製造販売を行なう(株)ウッドワン(広島県廿日市市)の100%子会社。
 3月31日付で株式譲渡契約を締結しており、株式譲渡日は7月31日の予定。

 Canyon Creek社は1980年に設立され、2010年3月期の売上高は約US$3,400万(US$1=85円で、約28億9,000万円)。
 北米キャビネット業界では、家ごとに異なるキャビネットのレイアウトやスペックを決めるデザイナーが重要な役割を果たしており、その役割は通常流通業者が持っている。Canyon Creek社では、デザイナーを直接雇用することにより自社でその機能を有し、100%オーダーメイドを実現。流通業者を介さず、顧客へ直接販売できる点を強みとしている。

 今回の買収で北米での既存住宅事業に製造事業を加えたことで、垂直統合型ビジネスモデルの展開を強化するとともに、北米以外のエリアとの連携を推進し、水平シナジーの最大化を実現していく。


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