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3月のオフィスビル空室率、東京・大阪ともやや上昇/三鬼商事

 三鬼商事(株)は8日、2011年3月末時点のオフィスビル市況について発表した。

 東京ビジネス地区の平均空室率は9.19%(前月比0.09ポイント上昇)。新規供給の影響がみられたほか、既存ビルでも解約予告などが出てきたため募集面積が増加し、空室率が小幅に上昇した。なお、中央区や渋谷区では新築・既存ビルを問わず募集面積が減少。これにより、都心5区全体で1ヵ月間に増加した空室面積は約7,000坪にとどまった。

 大阪ビジネス地区の平均空室率は12.40%(同0.47ポイント上昇)。新規供給の影響や募集開始の動きが出てきたため、空室率が上昇した。新築ビルの募集状況はおおむね順調に推移、梅田地区で完成した大規模ビル1棟はほぼ満室稼働となった。既存ビルについては、新規供給に伴う解約予告などが相次ぎ、淀屋橋・本町地区や新大阪地区で募集面積が増加した。


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