(財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11日、2011年3月の市場動向を発表した。
同月の首都圏中古マンション成約件数は2,495件(前年同月比▲19.2%)と4ヵ月ぶりに前年同月を下回り、2割近い減少となった。3月11日に発生した東日本大震災の影響が如実に出た。成約件数を都県別にみると、地震による液状化現象が各地で発生した千葉県が302件(前年同月比▲31.7%)と3割を超える減少となったほか、東京都1,148件(同▲17.5%)、埼玉県338件(同▲17.2%)、神奈川県707件(同▲16.6%)といずれも2ケタ減となっている。
成約単価は、1平方メートル当たり39万1,800円(同1.3%増)と前年比で15ヵ月連続の上昇。前月比では2ヵ月ぶりに下落した。都県別では、東京都50万8,700円(同0.7%増)、埼玉県24万3,800円(同▲0.4%)、千葉県24万9,400円(同4.4%増)、神奈川県35万8,100円(同▲0.5%増)。成約平均価格は2,549万円(同0.4%増)、平均専有面積は65.06平方メートル(同▲0.9%)だった。
また、中古戸建住宅の成約件数は911件(同▲17.8%)と2ケタ減で、4ヵ月ぶりの減少。成約平均価格は2,954万円(同▲3.1%)で、5ヵ月ぶりの下落となった。