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首都圏賃貸物件、震災の影響で成約件数7ヵ月ぶりの減/アットホーム

 不動産総合情報サービスのアットホーム(株)は21日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける、2011年3月期の首都圏居住用賃貸市場動向を発表した。

 同月の居住用賃貸物件登録数は、26万860件(前年同月比11.4%増)。首都圏平均の登録賃料は、賃貸マンションが1平方メートル当たり2,570円(同▲3.0%)と26ヵ月連続のマイナス、賃貸アパート2,030円(同▲4.2%)と6ヵ月連続のマイナスとなった。1戸当たりでは、賃貸マンション9万7,000円(同▲4.1%)で20ヵ月連続のマイナス、賃貸アパートが6万900円(同▲2.1%)で、11ヵ月連続のマイナスとなった。

 一方、成約件数は東日本大震災影響から2万8,485件(同▲9.0%)と、7ヵ月ぶりに前年同月を下回った。3月10日までは前年同月比3.7%増とプラスを維持していたが、震災後は▲14.7%と2ケタ減となった。成約件数の多い東京23区が震災前14.1%増から、震災後▲12.0%と大きく落ち込んだほか、埼玉県も震災前19.2%増が震災後には▲19.7%となった。エリア別の成約件数は、東京都1万4,277件(同▲6.7%)、神奈川県9,416件(同▲12.5%)、埼玉県2,480件(同▲8.7%)、千葉県2,312件(同▲9.0%)。

 1平方メートル当たりの成約賃料は、賃貸マンションが平均2,480円(同▲2.4%)、賃貸アパート2,020円(同▲4.3%)。1戸当たりの成約賃料では、賃貸マンション8万8,500円(同▲3.7%)、賃貸アパート6万800円(同▲2.7%)といずれもマイナスとなった。


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