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都心3区のオフィス賃料、大規模・大型ビルでマイナス幅拡大/三幸エステート

 三幸エステート(株)は、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料にもとづく東京都心3区オフィスマーケットの規模別指標、「オフィスレント・インデックス」の2011年第1四半期(1~3月)版を公表した。

 1994年第1四半期を「100」とした都心3区賃料指数は、11年第1四半期では3区全体「73」、大規模ビル「72」、大型ビル「69」、中型以下「74」と、いずれも過去最低を記録した。

 現在のマーケットサイクルにおけるピーク時からの下落幅を都心3区全体で見ると、07年第4四半期に記録したピーク(112)からの低下となり、その幅は39ポイント。前回のマーケットサイクルにおけるピークからボトムが01年第3四半期から04年第2四半期への下落であり、その幅は16ポイントであったことから、それと比較すると、今回のマーケットサイクルでは、山から谷への落ち込みが約2.5倍に達する大幅な価格変動であったことがわかった。

 賃料の対前年変動率については、大規模ビルで-16.4%、大型ビルで-12.4%、中型以下で-5.2%といずれもマイナスとなり、大規模、大型ビルでは直近の2期連続でマイナス幅が拡大する結果となった。
 都心3区全体では、マイナスの対前年変動率が08年第3四半期以降11四半期連続しており、1994年以降最長のマイナス期間を記録する可能性を示唆している。


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