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東京23区のビル景況指数、マイナス傾向続くもやや回復/東京ビルヂング協会調査

 (社)東京ビルヂング協会はこのほど、1月期「ビル経営動向調査」を発表した。同会会員を対象に、四半期ごとに東京23区の最新の賃料水準と空室率をアンケートし、ビル経営者の景況感を数値化したもの。調査対象企業は286社、回答社数は122社(回収率42.7%)。

 坪当たりの賃料水準(共益費込み)は、東京23区で上限が2万7,462円(前回調査2万7,431円)、下限が1万6,126円(同1万6,111円)といずれも上昇した。区別では、中央区、渋谷区が上限・下限とも上昇。一方、新宿区は上限・下限ともに下落した。千代田区は上限が上昇・下限が下落し、港区は上限が下落・上限が上昇した。都心5区以外の区の平均は、上限2万1,833円(同2万3,250円)・下限1万3,167円(同1万4,500円)といずれも下落した。
 
 平均空室率は東京23区6.8%(同7.4%)。区別では、千代田区6.7%(同7.3%)、中央区6.3%(同6.6%)、港区8.0%(同8.2%)、新宿区6.8%(同10.8%)、渋谷区5.6%(同7.3%)といずれも下降した。一方、都心5区以外の区の平均は7.2%(同6.2%)と上昇した。

 東京23区の賃料水準景況感指数は、3ヵ月前との比較がマイナス22.5(同マイナス27.2)、3ヵ月後はマイナス12.9(同マイナス18.5)。空室景況感指数は、3ヵ月前との比較がマイナス13.9(同マイナス15.3)、3ヵ月後はマイナス3.4(同マイナス10.5)と、いずれもマイナス傾向が続いているものの、マイナス幅は減少している。


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