(株)インテリックスは12日、同社グループの設計施工部門である(株)インテリックス空間設計が中心となった「グッドインフィル開発・事業化推進連携体」が、国土交通省「建設企業の連携によるフロンティア事業」に採択されたと発表した。マンションリノベーション事業としては唯一の採択となる。
「建設企業の連携によるフロンティア事業」とは、建設企業が同業者や他業種の企業と協力・連携して、新たな技術開発や雇用機会を創出する、成長が見込まれる市場の開拓を図る事業を支援するもの。
国が住宅の長寿命化に向けた普及啓発に寄与するモデル事業の提案を公募、優れた提案については事業の実施に要する費用の一部を補助する。
「グッドインフィル開発・事業化推進連携体」は、同社を中心に協力施工会社6社、ほか3社の計10社で構成される団体。リノベーション現場における騒音や振動といった問題点を解決することができる内装システム「Good-Ifill工法」の普及拡大を提案した。
具体的には、スケルトンリノベーションにおける下地部分について、短工期・高品質を実現する工業化インフィルパネルの開発や、躯体との界面へ遮音・断熱性能を付加するシステムの開発、給排水や電気配線ケーブルなど維持管理性能と安全性、機器高性能化に対応する設備システムの開発を行なうもの。
こうした取組みにより職人の技量に依存しない品質基準と住宅性能を備えた新工法を開発し、広く普及することで良質なインフィルを供給していく。また、スケルトンリフォームの需要を引き出すことで雇用拡大にも貢献するとしている。