(株)サンケイビルは13日、2011年3月期決算を発表した。
当期(2010年4月1日~11年3月31日)は、連結売上高329億3,500万円(前年同期比2.2%増)、営業利益47億5,400万円(同20.8%増)、経常利益31億9,900万円(同39.5%増)、当期純利益は固定資産の減損損失2億6,000万円の計上などにより11億4,100万円(同▲2.5%)となった。
主力のビル事業は、既存ビルの一部で減収になったものの、当期からビル事業に組み入れたサンケイビルマネジメントの売上げ2億4,700万円と、連結子会社としたSPC1社の売上げ2億8,400万円もあり、売上高は174億9,600万円(同1.8%増)。しかし、SPCの連結子会社化に伴うのれんの償却費1億1,000万円の計上で、営業利益は56億1,300万円(同▲1.5%)と減益となった。
資産開発事業は、大手町連鎖型再開発にかかる匿名組合出資損益分配および大手町連鎖型再開発第2事業にかかる受託業務報酬等の売上計上により、売上高は19億4,000万円(同17億7,400万円増)、営業利益16億9,700万円(前年同期:営業損失3億6,900万円)と黒字転換した。
住宅事業では、販売戸数は142戸(前年同期比▲11戸)となり、売上高は74億7,400万円(同▲9.1%)。一方、開発着手前の事業用地についての事業計画を見直すとともに、販売が遅れていた完成在庫について再評価を行ない、たな卸資産の評価損19億3,100万円を計上、営業損失18億1,200万円(前年同期:営業損失7億1,000万円)となった。
次期は、連結売上高420億円、営業利益50億円、経常利益34億円、当期純利益18億円を見込んでいる。