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最終赤字も、PRI合併の負ののれん益活用し分配金/JRH 11年3月期決算

 日本賃貸住宅投資法人(JRH)は16日、2011年3月期(10年10月1日~11年3月31日)決算を発表した。

 JRHは、10年7月にプロスペクト・リート投資法人(PRI)を合併しており、同投資法人から承継した物件が通期にわたり寄与した初の決算となる。営業収益は56億3,200万円(前期比22.0%増)、営業利益6億8,000万円(同▲56.9%)、経常損失2億3,700万円(前期:経常利益7億1,100万円)、当期純損失27億8,500万円(同:当期純利益130億500万円)。

 当期、2物件の取得と6物件の売却を行なったため、物件売却損の影響から営業利益が大幅減。また、3物件について約24億円の減損処理を行なったことから、最終赤字となった。ただし、PRIの負ののれん益を活用し、1口当たり分配金1,075円を確保している。

 PRIから承継した物件について、重点物件の選定やリーシング強化を図り、合併前稼働率92%を96.0%へと引き上げた。また、物件売却の効果もあり、ポートフォリオ全体の稼働率は93.5%から96.4%と大きく向上した。なお、期末保有物件数は181件・取得価格ベースで約1,490億円となる。

 次期については、営業収益55億6,200万円、営業利益22億8,000万円、経常利益13億9,800万円、当期純利益13億9,700万円、1口当たり分配金1,050円を見込む。


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