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大容量の太陽光パネル設置を可能に、都市型3階建て新商品を発売/積水化学工業

3階建て賃貸住宅「レトアFIIIパティオ」外観イメージ
「都市部の狭小地での賃貸住宅販売を強化していきたい」同社常務執行役員 住宅事業部長の村上和正氏

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーは、都市部の狭小地オーナー向け3階建て賃貸住宅「レトアFIIIパティオ」を26日から全国で発売する。

 同商品は、2010年7月に発売した郊外のファミリー向けの3階建て賃貸住宅「レトアFIII」をベースに、都市部のファミリー需要向けに開発したもの。中階段(パティオ)を設け共用部分の面積を減らすことで、1棟6世帯の小規模物件の建築が可能とした。敷地を有効活用できることから、都市部での建替え需要の掘り起こしを図っていく。

 外壁は耐久性の高い磁器タイルとし、水回りには高耐久メラミン化粧パネルを採用することでメンテナンスコストを軽減。中階段の採用により、階段上部のパティオルーフへの太陽光パネル設置が可能となったため、1棟(6世帯)当たり太陽光パネル68枚、総発電量12kW超の太陽光発電が実現する。
 また、エコキュート給湯タンクの室内置きも可能となり、上層階住戸の湯待ち時間が短縮されるなど使用感が向上。従来、オプションで装備していた軽量鉄骨造での床遮音最高等級「L55」を標準としている。

 19日に開催した商品説明会で、積水化学工業(株)常務執行役員で住宅事業部長の村上和正氏は「これまで当社が培ってきた戸建住宅開発のノウハウを生かし、ファミリー世帯が満足し長く住んでもらえるような賃貸住宅をオーナーに提案していきたい」などと語った。

 販売価格は、3.3平方メートル当たり52万円台から。11年度の販売目標は100棟。


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