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仲介取扱件数は過去最高更新、震災の影響は軽微/三井不販11年3月期決算

 三井不動産販売(株)は24日、2011年3月期決算概要を発表した。

 当期(10年4月1日~11年3月31日)は、連結営業収益966億5,400万円(前年同期比7.0%増)、営業利益84億6,800万円(同28.4%増)、経常利益84億4,200万円(同28.3%増)と増収増益となった。営業収益の増加は、主力の仲介事業が、リテールの底堅いニーズ、税制支援・低金利等に支えられ堅調に推移し、過去最高の取引件数をあげたことが主因。東日本大震災の影響については、「期末最後の2週間、首都圏・仙台地区での営業が停滞し、営業利益ベースで5億円ほどの減益要因となったが、震災を理由にしたキャンセルはほとんどなかった」(代表取締役社長:竹井英久氏)と軽微なものだった。

 主力の仲介業務は、店舗増設・営業スタッフの強化などもあり、売上高526億9,800万円(同10.1%増)と2ケタ増。三井不動産販売ネットワーク全体での仲介件数は3万5,753件(同8.2%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆1,401億5,800万円(同10.3%増)、仲介手数料収入は584億6,100万円(同8.3%増)だった。

 また、駐車場事業「リパーク」は、期末管理台数12万4,379台(同3.0%増)を維持。不採算事業地の整理により、売上高382億6,600万円(同4.8%増)を確保した。

 次期についても「震災による住宅取得意欲の低下等の影響は、首都圏・仙台地区であるかもしれないが、それも限定的なもの。さすがに6月までは様子を見ていきたいが、その後は前期同様店舗展開や営業社員の増強にも力を入れ、前期なみの成長性を確保していきたい」(竹井氏)としている。


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