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30周年記念事業「地域を元気に!マスター」等の表彰式を開催/不動産流通近代化センター

「記念事業によって業界のイメージアップ、地域活性化につなげたい」と挨拶する伊藤理事長
「地域を元気に!マスター」大賞を受賞した高橋氏(写真左)と審査委員長の堺屋氏(写真右)

 (財)不動産流通近代化センターは26日、創立30周年記念事業「『未来につながる不動産コンサルティング』実現のための支援」、「不動産業者の『地域を元気に!マスター』」の表彰式を「アルカディア市ヶ谷」(東京都千代田区)で開催した。

 「未来につながる不動産コンサルティング」は、不動産コンサルティングのノウハウを生かして新たな事業分野・手法などを開拓したビジネスモデルを対象に表彰。特に優れた企画に対し、事業化支援事業として100万円の支援を行なう。応募件数12社のうち5社が受賞。そのうち「大阪不動産コンサルティング事業協同組合(大阪市浪速区、専務理事:荻野信義氏、テーマ:不動産信託を利用した事業スキームの構築)」と、「(株)アンカー(群馬県桐生市、代表取締役:川口貴志氏、同:一時滞在者への職・住コンサルティングによる古民家再生・地域活性化構想)」が事業化支援事業に選定された。

 一方「地域を元気に!マスター」は、事業活動以外で社会貢献や地域貢献等「地域を元気に明るくする活動」を行なっている不動産事業者(個人)を表彰し、認知度を上げることで不動産業のイメージアップを図るもの。マスターとして認定した27名を表彰したほか、そのうち5名に特別賞を授与した。大賞に選ばれた高橋清文氏(仙台市青葉区、(株)ハウジングメイト代表取締役)は、「『SENDAI光のページェント』は25年前から市民のなかで育まれた祭典。高校生から高齢者までのボランティアから『こんなときだからこそ開催したい』という声をいただいたことから、東日本大震災被災者への哀悼の意を込めて開催する予定。皆さんも足を運んでいただき、イベントを楽しんでもらいたい」と語った。

 同事業の審査委員長である作家・経済評論家の堺屋太一氏は「東日本大震災は、幕末、太平洋戦争に次ぐ“第3の敗戦”と言える。今、新たな政策が必要。仲介業も従来の考え方から大きく転換させる必要があり、地域貢献は重要な意味を持つ。今後、各地域行事を世界的な名物へと発展させてほしい」などと述べた。

 また、同センター理事長の伊藤 博氏は「今回の記念事業には、多岐に渡るエリアからご応募いただいた。これを機に、地域の活性化ともに不動産業界のイメージアップ、発展につなげていきたい。先の震災はもちろん、消費者ニーズの多様化、少子高齢化など課題は多いが、今こそ原点に立ち戻り、不動産業界の現状認識、ニーズの把握をしっかり行ない、不動産流通市場を整備していく」と述べた。


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