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東日本大震災の被災者支援に注力/木住協

「会員各社の皆さんは現場で言葉に尽くせない努力をしている。木住協は団結してる」などと語る同協会会長・矢野 龍氏。東日本大震災受けた節電対策として環境省が推奨する「クールビズ」姿で会見した

 (社)日本木造住宅産業協会は26日、2011年度通常総会開催後に記者会見し、11年度事業計画などを発表した。

 11年度は、東日本大震災被災者の生活安定のために、応急仮設住宅の建設・供給と復興支援、良質な住宅ストックの形成や低炭素社会の実現に向けたリフォーム技術の開発、防耐火および耐震性能に優れた木造住宅の普及・啓発の推進などを重点活動項目に掲げている。また、公益法人改革を踏まえて新法人への移行に向けた取組みを進める。
 住宅ストック形成推進施策では、検査と瑕疵保証を含めた技術と信頼性の向上を図る「木住協版リフォーム支援制度」に関する調査研究を行なう。

 役員の異動については、新副会長に宮沢俊哉氏((株)アキュラホーム代表取締役社長)、水谷九郎氏(サーラ住宅(株)代表取締役社長)を迎え、再任された中内晃次郎氏(ポラテック(株)代表取締役)、脇山章治氏((株)北洋建設代表取締役会長)、井邉博行氏(大建工業(株)最高顧問)の5人体制とした。

 挨拶した同協会会長の矢野 龍氏は「応急仮設住宅の建設に力を入れ、会員各社は言葉に尽くせない努力をしている。これからは、応急仮設住宅に加え、損傷した家屋の修繕・補修を本格的に進め、可能な限り迅速に対応していきたい。かなり長い月日がかかるが、当面は復旧・復興に力を入れていく」などと述べた。

 会見後には「東日本大震災による被災地激励会」を開催、被災地産の食材を使った料理等を用意し、会員らが酒食を交えて親交を深めた。


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