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10年の総合収益率マイナス続くも、全国平均は前年より回復/CBRE調査

 シービー・リチャードエリス(株)(CBRE)は30日、三菱UFJ信託銀行と共同開発し継続的に公表している「MUTB-CBRE 不動産投資インデックス(略称:MU-CBex、呼称:マクベス)の最新データ(2010年)を発表した。

 同データでの総合収益率の全国平均は▲1.1%(前年比5.8ポイント上昇)。2年連続のマイナスとなったが、全主要都市において前年より上昇し、マイナス幅が縮小した。インカム収益率が4.0%(同変化なし)、キャピタル収益率が▲5.9%(同5.9ポイント上昇)とキャピタル収益率の回復が要因となった。

 総合収益率の上昇幅が大きかった上位3都市は、福岡市▲0.4%(同8.8ポイント上昇)、名古屋市▲0.1%(同6.3ポイント上昇)、札幌市▲3.0%(同6.3ポイント上昇)となった。同社は「上昇幅が大きな福岡市では、九州新幹線全線開通による経済活性化や外国人観光客の増加による経済効果が、名古屋市では大型開発やリニア新駅など将来性があるプロジェクトに対する期待感が反映されたもの」と分析している。


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