(独)建築研究所は、6月7日から中国の構造技術者15名を対象に、「耐震建築研修」を開講する。
東日本大震災の被害概要や耐震設計、耐震診断および補強、免震・制振構造、超高層建築などについて講義。中国の構造技術者の理解を深めるとともに、中国国内の住宅、学校、病院など建築物の耐震技術の普及をめざすもの。耐震技術に加え、東日本大震災の被害と復興への取組みについても紹介する。
なお同研修は、中国四川大震災に対する日本の復興支援策の一つとして2010年5月に開始されたJICAの技術協力プロジェクトの一環として実施されるもの。東日本大震災の被害を受けた日本と、3年前に発生した四川大地震の被害を受けた中国の構造技術者が研修を通じて交流を深めることで、今後の両国の耐震技術の発展と友好関係の構築に貢献していく。