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“和”をテーマにペイントした、リノベーション物件を公開/オリエンタル産業

リノベーション物件内装。奥の壁は「桜鼠」色のペイントで塗装。左手の収納の建具はウォールナッツの板材に変更した

 東京・神奈川を中心に不動産・建築全般のプロデュースなどを手がけるオリエンタル産業(株)(川崎市高津区、代表取締役:的場敏行氏)は9日、ペイントだけでリノベーションを行なった住戸を公開した。

 同物件は、東急田園都市線「二子新地」駅徒歩3分、敷地面積3,256.01平方メートル、鉄筋コンクリート造地上7階建て、2007年築の分譲マンションにおける1階の1住戸。築浅物件ではあるものの、所有者の好みに合わせてシックで落ち着く雰囲気に改装。間取りは変更せず、天井と壁、床の表面材と建具のみを変更して工事費を200万円程度に抑えた。

 壁は、従前のクロスをはがし、塗装下地壁紙を貼ったうえで、同社が代理店を務める輸入塗料「PORTER'S PAINTS(ポーターズペイント)」の「桜鼠(さくらねず)」「鈍色(にびいろ)」を中心に塗装した。両色は“日本の伝統色”をテーマに同社でオリジナルに作成した新色16色のうちの2色。同社ポーターズペイント事業部の鈴木勇樹氏は「日本ではまだ住居の天井や壁などで“色”を使用することに抵抗がある方も多いですが、今回、日本に馴染みのある色を採用し、公開できたことで現代の建物とのマッチングを皆様に知っていただければ」と話した。
 ポーターズペイントは、天然素材を中心に作られている人体へ悪い影響がないもの。新色は今後、海外向けにも販売していく方針。

 そのほか、建具はウォーリナッツ材で統一させ、すべて刷新。床には、保温性、ホコリの吸着性などに優れた堀田カーペット(株)製のウールカーペットを採用した。


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