東京建物(株)は17日、中国東北部の主要都市である遼寧省瀋陽市において、業務提携中の中国の大手不動産会社グループの万科グループと、複合開発プロジェクト(「瀋陽・明天広場プロジェクト」(瀋陽市诨南区)と「瀋陽・春河プロジェクト」(瀋陽市瀋河区))を行なうことを発表した。
「瀋陽・明天広場プロジェクト」は、瀋陽万科房地産開発有限公司(以下、瀋陽万科)と京阪電気鉄道(株)とのJVプロジェクト。現在建設中(2012年完成予定)の地下鉄2号線「世紀広場」駅に直結し、約4,600戸の分譲マンションのほか、商業施設、オフィスなどの大規模複合開発が進められる。敷地面積19万9,319平方メートル、事業期間は11~19年。
「瀋陽・春河プロジェクト」は、瀋陽市旧市街地の中心部青年公園エリアでの都市再開発計画に沿った複合開発プロジェクトで、約2,700戸の分譲マンションのほか、商業施設、オフィスなどを供給する予定。敷地面積8万1,379平方メートル、事業期間は11~16年。
東京建物と万科グループは、06年に上海万科と、07年には万科企業と業務提携契約を締結。08年には、日本の大手ゼネコンも交えた技術協力契約を締結するなど、住宅開発のみならず、住宅の産業化・品質向上にも取組んでいる。
現在、東京建物は、瀋陽のほか、天津、揚州、上海において、各種プロジェクトを推進しており、今後も、住宅事業を中核とした中国における不動産事業の拡大をめざしていく。