7月1日付で(財)東日本不動産流通機構の理事長に就任する袖山靖雄氏((社)不動産流通経営協会理事長)と現理事長の池田行雄氏((社)東京都宅地建物取引業協会会長)は22日、専門誌記者と会見。今後の機構運営等について抱負を語った。
同氏は「レインズシステムは、年間アクセス件数が2億4,000万件を超えるなど、不動産流通業者の業務に不可欠なインフラとなっている。池田理事長のもと新システムも稼働し、ガイドラインの策定によるレインズ利用の適正化も進めていただいた。私に与えられた課題は、公益財団法人への移行を確実・円滑に行なうこと。また、ガイドラインの周知徹底、システムの安定確保と会員の利便性向上にも注力していきたい」と抱負を述べた。また、長期的な課題として「スマートフォンやiPadなどの新しい情報機器との連動など、情報環境の進化に合わせたレインズシステムのあり方について、研究に着手したい」と語った。
一方、袖山新理事長にバトンを渡す池田理事長は「袖山氏は、2007年から理事としてレインズ運営に携わっていただいており、システムのさらなる改善はもとより、公益財団法人への移行についても、必ずやご活躍いただけると確信している。今後は、副理事長として袖山氏を支えていきたい。理事長在任中、新システムの稼働という大仕事があったが、制度設計が良かったこともあり大きなトラブルもなかったことに感謝したい」などと語った。