(株)東京カンテイは23日、5月の三大都市圏・主要都市別の「中古マンション70平方メートル価格月別推移」を発表した。同社データベースに登録された中古マンション(ファミリータイプ)の「売り希望価格」を行政区単位に集計・算出し、70平方メートルに換算したもの。
首都圏の中古マンション価格は2,996万円(先月比▲0.1%)と3ヵ月連続の下落、6ヵ月ぶりに3,000万円を割り込んだ。都県別では、東京都が3,883万円(同▲0.4%)と下落が続き、前年同月比もマイナスに転じた。一方、神奈川県は2,556万円(同0.0%)、埼玉県は1,904万円(同0.9%増)、千葉県は1,929万円(同0.9%増)と、総じて横ばいから上昇で推移。なかでも、埼玉県は3ヵ月連続の上昇で堅調さを維持している。
また、近畿圏の中古マンション価格も1,815万円(同▲0.3%)と3ヵ月連続の下落。大阪府は1,866万円(同▲0.1%)で、前月までの連続上昇が一段落した。兵庫県は1,789万円(同▲0.1%)と3ヵ月連続の下落となったが、前月までと比べ小幅な下落に。愛知県は1,607万円(同0.4%増)と、直近では比較的安定した価格で推移している。
なお、震災後減少していた流通事例数は各都市圏で回復し、首都圏では3万870件(同8.1%増)となっている。