不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

女性をターゲットにした防犯配慮型賃貸住宅「セジュールウィット-SW」などを発売/大和ハウス工業

通風や採光を妨げずに室内を隠す「目隠し植栽」
外から洗濯物が見えない「腰壁用物干し金物」
着替えからメークまでをスムーズにこなせる生活動線となっている

 大和ハウス工業(株)は28日より北海道・沖縄を除く全国で、女性をターゲットとした防犯配慮賃貸型賃貸住宅「セジュールウィット-SW」および「セジュールオッツ-SW」を発売した。

 同商品は、2010年8月に発売した2階建て防犯配慮型賃貸住宅「セジュールウィット-S」および3階建ての「セジュールオッツ-S」をベースにしたもの。
 女性の一人暮らし世帯が増加していることや、30歳未満の単身世帯では1ヵ月当たりの可処分所得が男性より女性のほうが多いことなどを背景に、今後、賃貸住宅事業を展開していくうえで、女性の満足度を高めることが入居率の維持につながると判断、開発したもの。Sは「Safety(安全)・Security(防犯)」、Wは「Women(女性)」を表している。

 ALSOKによるホームセキュリティシステムや、タイマー設定により点灯・消灯できる照明スイッチを標準仕様として搭載するほか、1階住戸の目隠し対策として、通風や採光を妨げずに視線を遮ることができる目隠し植栽や、低い位置に洗濯物を干せるバルコニー腰壁用物干金物を提案。
 また、外出する際の着替えやメーク、前身チェックなどをスピーディーに行なえる動線を提案するほか、洗面化粧台は、従来同社で採用している洗面化粧台よりも広いもの設置するなど、「美容」のための空間とアイテムを提案する。また、専有床面積の約10%を収納面積とし、ゴルフバックも収納できる多機能型シューズクロークなどの収納力を高めるアイテムなどを用意。
 さらに玄関や居室の一部に色味の違うアクセントクロスを貼るなど、女性に人気の内容デザインに仕上げている。

 27日に開催された新商品発表会において、同社取締役上席執行役員営業本部集合住宅事業推進部集合住宅事業担当の堀 福次郎氏は「『セジュールウィット-S』および『セジュールオッツ-S』は、約10ヵ月間で当初の目標戸数の1.5倍となる1,900戸を契約販売しており、安全や安心への関心が高いということがわかった。
 『セジュールウィット-SW」』および『セジュールオッツ-SW』は従来の防犯性能を継承しつつ、さらに女性のニーズを捉えるものとなっており、高い入居率が期待できる」などと語った。

 販売価格は「セジュールウィット-SW」が3.3平方メートル当たり35万7,000円台(税込み・階段室タイプ)~、「セジュールオッツ-SW」が同39万7,000台(同)~。
 販売目標は11年度で両商品合わせて1万戸。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら