国土交通省は、2010年度上半期受注分(10年4月1日~9月30日)の建築物リフォーム・リニューアル調査報告をまとめた。建設業者に対し、元請としての建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高と、各月最初に受注した工事2件の戸別工事内容について調査したもの。
建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高は4兆1,893億円と前年同期比で6.4%増加した。うち住宅にかかる工事は1兆3,962億円(前年同期比▲3.0%)と微減であったが、非住宅建築物に係る工事は2兆7,932億円(同11.8%増)と、2ケタの伸びを示した。
工事内容別受注高は、住宅では「一戸建て住宅」6,049億円(同▲1.4%)、「共同住宅」6,796億円(同▲10.8%)が多く、非住宅建築物では「学校の校舎」7,847億円(同6.0%増)が多かった。
また工事前後の用途では、店舗から住宅(3,382件)、事務所から住宅(1,796件)など、住宅へと用途変更する受注件数が目立った。
リフォーム・リニューアルの目的については「劣化や壊れた部位の更新・修繕」が138万6,898件(前年同期比22.5%増)で圧倒的多数となり、以下「省エネルギー対策」18万4,533件(同53.6%増)、「高齢者・身体障害者対応」12万134件(同▲10.3%)、「防災・防犯・安全性向上」8万9,273(同15.4%増)と続いた。
平均工期については、一戸建て住宅(受注額50万円未満工事)で平均7.3日、事務所(受注額100万円未満)で平均11.6日。