川崎市中原区を中心に賃貸物件100室超を管理する(株)原マネージメント(代表取締役:原 正人氏)はこのほど、自社最大となる賃貸マンション「KAHALA2 private residences」(川崎市中原区、総戸数87戸)を竣工した。
同物件は、東急東横線「新丸子」駅徒歩6分、同線「武蔵小杉」駅徒歩10分に立地する同社保有地に建設した、地上9階建ての賃貸マンション。ブランド名の「KAHALA」は、ハワイ語でハラの木を意味する言葉で、ハワイのようなスローライフ、400年にわたり地元でさまざまな商いをしてきた同社の母体「原家」、地元「中原区」とをかけたもの。そのフラッグシップ物件となる「KAHALA2」は、外壁に5種類のタイルを使い分けるなど高級感あふれる仕上げとする一方、「歴史のみち」として知られる中原街道に面することから、格子をモチーフにしたバルコニーや車寄せの木彫りの軒裏など、和風の施しを随所に取り入れた。
また、川崎市建築物環境配慮制度「CASBEE川崎」で、上から2番目となる「Aランク」を取得。Low-Eエコガラス、壁面緑化、太陽光発電による共用部電力の供給、電気自動車充電設備などさまざまな環境対応を行なっている。
住戸は、1K~3LDK、専有面積約28~81平方メートル。カードキーにより、住人でも居住階しか立ち入れないようにしたオートロック・セキュリティシステムや食器洗い洗浄機、ダウンライト、エアコンなどを標準化。DINKSを意識し、専有面積40平方メートル台の住戸もキッチンや収納を広く採るなど工夫している。また、天然木や天然石をふんだんにあしらった2つのラウンジなどの共用設備、備蓄倉庫なども設けている。
賃料は、周辺物件より1割程度高めの月額10万~26万円。ゴールデンウィーク後から募集を開始し、すでに9割の住戸が入居済み。1日記者会見した同社社長の原氏は、「(KAHALA2は)400年の歴史を持つ原家が手がけるブランドマンションとして、ハード・ソフトとも一切妥協しなかった。
これからの賃貸マンションづくりは、“まちにどれだけの資産を残すことができるか”がキーワード。武蔵小杉・新丸子エリアは、徳川幕府以来の歴史伝統文化を持ちながら、大規模再開発の進む首都圏最後のポテンシャルを持ったまちだと自負している。自社所有地の再開発はもちろん、まちづくり全体にも協力していきたい」などと抱負を語った。