(株)タカラレーベンが開発していた首都圏初の「戸別太陽光発電システム」(総出力132kW)導入の分譲マンション「レーベンハイム光が丘公園」(埼玉県和光市、総戸数112戸)が竣工。6日、報道陣等に公開された。
同物件は、都営大江戸線「光が丘」駅徒歩12分に立地する、鉄筋コンクリート造地上6階建てのマンション。太陽光発電は、JX日鉱日石エネルギー(株)が開発したパワーコンディショナを用いたシステムで、マンション屋上に1戸当たり6枚のソーラーパネル(三洋電機製)を設置。1住戸あたり、最大1.2kwを発電。各戸のユーザーは電力会社と直接契約し、余剰電力の買取制度を利用できる。
各住戸のリビングには、発電量やCO2削減量がわかるモニターを設置、居住者の省エネ意識を高める。加えて、オール電化仕様の割引によって、月々の光熱費を削減できる。住戸は2LDK~4LDK、専有面積62~86平方メートル。10年9月から販売を開始し、約2ヵ月で完売している。販売価格は、2,798万~4,098万円だった。太陽光発電の導入で建築コストは1割弱上昇したが、他の部分で吸収し販売価格には反映させていない。
公開にあたり会見したタカラレーベン代表取締役副社長の島田和一氏は「太陽光発電システムが、環境にやさしい、エコマンションだとユーザーから高い評価を受け、早期完売につながった。戸別太陽光発電は、現在、横浜市旭区で販売中のマンションにも導入するほか、販売予定の3物件にも導入準備を進めている。今後は、蓄電機能も導入する」などと語った。