元自民党参議院議員・元国土事務次官で、6月6日亡くなった清水達雄氏の「お別れの会」が7月11日、帝国ホテル(東京都千代田区)でしめやかに執り行なわれた。実行委員長は、(社)全国宅地建物取引業協会連合会名誉会長の藤田和夫氏。
同氏は、山梨県出身。1977年9月、建設省(現・国土交通省)第3代不動産業課長に就任。建設経済局長、旧国土事務次官等を歴任した。退任後の92年に参院選比例代表で初当選。災害対策、イラク復興支援の両特別委員会委員長長などを歴任。2004年には旭日重光章を受章している。
「お別れの会」には、宅建協会・全日関係者、不動産業界・団体関係者、行政関係者など400人以上が献花に訪れ、故人を偲んだ。実行委員長として挨拶に立った藤田氏は「清水先生には、われわれまちの不動産業者を、国民から信頼される産業に育てていただいた。不動産流通近代化センターの設立や、流通近代化のための宅建業法改正など、夢のある仕事を与えていただいた」と故人の功績を讃えた。
また、故人と親交のあった綿貫民輔氏(国民新党最高顧問、元建設大臣)は「清水君はよく遊んだが、それ以上によく働いた。参議院議員立候補にあたり一緒に全国を回ったが、歌の得意な彼に『演説のあと歌ってみたらどうだ』と勧めたところ、“ふるさと”を歌いだした。当選後『歌を歌って当選したのは君ぐらいだろう』と笑ったのを思い出す。いまは、義理の弟を亡くした気持ちだ」と語った。