大和ハウス工業(株)は28日、同社と宝業集団(中国浙江省紹興市、代表者:パン ホウコン氏)が共同で開発した中国向け工業化住宅の総合的な住宅性能が、「建設業界科技成果評価書」を取得したと発表した。
大和ハウス工業は2006年、宝業集団と中国における工業化住宅の技術開発面で提携。共同で研究開発を実施し、日本国内では一般的な構造として多く採用される「ブレース構造」を、中国国内でも利用できるよう改善した。
また、中国の設計理念に則して、柱にも応分の地震力を負担させるよう改善。中国の同経大学の協力を得た建物の静的、動的な解析のほか、宝業集団研究試験センター内での実大載荷試験により構造安全性を確認するなどした。
こうした取組みにより、10年9月に浙江省住房和城郷建設庁科学技術委員会より、浙江省内の評価書である「構造体系論証意見書」を取得。このたびの「建設業界科技成果評価書」取得で、中国全土において「ブレース式軽量鉄骨構造」の低層工業化住宅を建設することが可能となった。