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「スマート・ネットワークプロジェクト」実証実験成果を発表/積水ハウス

 積水ハウス(株)は2日、2010年11月から5ヵ月間にわたり、総務省の委託事業の一環として実施してきた「スマート・ネットワークプロジェクト」における実証実験結果を発表した。

 同社は、同プロジェクトにおいて屋内の通信規格の標準化をめざす「住宅/EV」ネットワークグループに参加し、環境配慮型住宅グリーンファースト仕様の「観環居」において、フェムト一体型ホームICTと住宅の情報を一元管理する家歴システムを利用し、住宅の快適性と長寿命化を図る実験を実施していた。

 環境モニタリングシステムによる快適性の実験では、各種センサーなどを利用した環境モニタリングシステムにより、快適性の向上に効果的であるという結果を得た。
 また、家歴システムを用いた家電・住宅設備機器の状態判断やメンテナンス時期・交換時期を告知する実験により、適正なメンテナンスの推進と、住宅の長寿命化に関しての検証を実施したほか、太陽光発電システムによる余剰電力でEVを充電し、航続能力を確保しながら蓄電池としても活用する実証実験などを行なった。

 同社ではこうした成果をもとに、引き続きスマートハウスの構築に向けた要素技術の実用化へ取組みを行なっていくとしており、EVの活用やパッシブ性能検証などの自然との共生、デジタル化に伴う設計図面情報の活用などを検証していく。


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