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東京・浅草に総客室数300室超のホテル開業/アパグループ

「アパホテル<浅草蔵前>」エントランス
最上階に設置した大浴場。使用するお湯は、ガスコジェネレーションによりつくられたもので、客室の浴室利用を減らすことでさらなるエコに貢献する

 アパグループは10日、「アパホテル<浅草蔵前>」(東京都台東区、客室数301室)を開業した。

 同ホテルは、都心3区のホテル保有棟数ナンバー1をめざす中期計画の第7弾。都営大江戸線「蔵前」駅徒歩2分に立地。12階建ての最上階に大浴場を設置。また、高低差のある敷地を生かし、フロント回りの天井高を高くして吹抜けを設けるなど、開放感を演出した。

 客室は、米国シェアナンバー1のシーリー社と共同開発したオリジナルベッドを導入、32型大型液晶テレビなども標準装備する。ロビー、パブリックスペース、屋外看板、客室などすべての照明に積極的にLEDを採用したほか、ガスヒートポンプエアコン、ガスコージェネレーションの導入、遮光カーテンなどでエコにも配慮した。

 客室は、シングル163室、ダブル129室、ツイン9室。東京スカイツリーを望む「ビュールーム」など46室をコンセプトルームとして差別化している。宿泊料金は、シングルで1万2,000円(税サ込)から。

 同日会見した同グループ代表の元谷 外志雄氏は「都心アクセスが良く、スカイツリーや隅田川を望む当地は、中期計画のため取得してきた用地のなかで、もっともポイントが高く、われわれの考える新都市型ホテルのロケーションとしてふさわしい。現在も都心部で8ヵ所同時にホテル建設を進めているほか、新たな建設用地数ヵ所について取得に向け折衝中だ。東日本大震災により用地取得環境は好転している。今後も積極的に用地を取得し、頂上戦略をいっそう推進したい」などと挨拶した。

 続いてアパホテル(株)代表取締役社長の元谷 芙美子氏が挨拶し、「スカイツリーを望むこの地にホテルを開業できることは、本当に幸運です。この立地にふさわしいおもてなしで評価を高め、地域の皆さんに喜んでもらえるホテルをめざしたい」などと述べた。


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