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1口当たりの分配金は5,611円/JPR11年6月期決算

 日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は12日、2011年6月期(第19期)決算を発表。15日に決算説明会を行なった。

 当期(11年1月1日~6月30日)の営業収益は115億2,900万円(前期比▲2.9%)、営業利益は56億300万円(同▲4.8%)、経常利益は40億7,500万円(同0.9%増)、当期純利益は40億1,000万円(同▲0.7%)、1口当たり分配金は5,611円(同▲69円)。解約違約金等収入の剥落、営業外収益の改善効果により経常増益となったものの、震災の影響による特別損失6,400万円を計上したため、分配金は前期水準をやや下回る結果となった。

 当期は、稼働率の維持・向上をめざし、大口テナントの解約により低稼働となった「東京建物本町ビル」(大阪市中央区)および「JPR名古屋伏見ビル」(名古屋市中区)について、新規リーシングに注力。それぞれ約80%、約70%と稼働率を早期かつ大幅に向上させた。期末時点での保有資産残高は56物件、取得価格ベースで3,415億円。なお、今期の新規取得物件はなし。

 次期については、営業収益116億9,400万円、営業利益56億4,100万円、経常利益40億7,600万円、当期純利益40億7,500万円、1口当たり分配金5,700円を予想。

 同投資法人代表取締役社長の大久保 聡氏は今後について「20期(11年12月期)には増収増益、21期(12年6月期)には経常増益を達成する見込みである。依然としてマーケットは弱含みのところもあるが、JPRの分配金については底固めをしていきたい」などと述べ、21期には分配金6,000円台も見込んでいるとした。


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