日本リテールファンド投資法人（JRF）は24日、「岸和田カンカンベイサイドモール」（大阪府岸和田市）など国内不動産12物件の信託受益権を取得を発表した。
取得価格の総額は460億3,200万円。資産規模を拡大させるとともにポートフォリオの質および収益性を向上させ、分配金水準の向上・安定化に寄与するものと判断、取得を決定したもの。9月22日から10月3日にかけて、5回に分けて取得する。取得後の同投資法人のポートフォリオは71物件、資産規模は6,702億円となる。
なお、取得のための資金調達を目的とした新投資口18万7,500口の発行も発表。手取概算で最大191億8,100万円を調達する。また、250億円の新規借入れも実施する。
合わせて、2011年8月期（11年3月1日～8月31日）および12年2月期（11年9月1日～12年2月29日）の運用状況および分配金の予想の修正を発表。
2011年8月期は、震災への影響への対応費用概算額として見込んでいた特別損失6億6,800万円が5億200万となったほか、営業収益および営業費用などの見直しにより、営業収益217億7,900万円（前回発表比0.3％増）、営業利益84億6,000万円（同0.9％増）、経常利益59億2,100万円（同1.8％増）、当期純利益54億1,800万円（同5.2％増）、1口当たり分配金3,209円（前回発表時3,050円）と予想。
また、12年2月期は、本取得および本取得に伴う資金調達などにより、営業収益235億1,800万円（前回発表比7.8％増）、営業利益93億200万円（同16.2％増）、経常利益66億9,100万円（同20.5％増）、当期純利益66億9,100万円（同20.5％増）、1口当たり分配金3,613円（前回発表時3,533円）と修正した。