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不動産再生にて5億円規模の物件購入を推進/サンフロンティア不動産

 サンフロンティア不動産(株)は25日、2012年3月期第1四半期決算説明会を開催した。

 当期(11年4月1日~11年6月30日)の連結売上高は21億2,000万円(前年同期比124.5%増)、営業利益は1億9,700万円(同54.5%増)、経常利益は1億7,300万円(同74.8%増)、当期純利益は1億3,000万円(同33.6%増)。不動産再生事業内のリプランニング事業において物件の仕入れ・販売が順調に進捗し、増収増益となった。また、固定資産4物件の売却により、現預金は42億5,700万円(前期:21億1,500万円)、自己資本比率は56.8%(前期比13.5%増)となった。

 不動産再生事業では、リプランニング事業において、仕入では都心5区エリアで短期プロジェクト型の物件を中心に検討し、1棟を購入。販売では商品化にさまざまな工夫を重ね、早期高稼働再生を実現し1棟を売却した。また、リーマンショック以前から保有していた土地の売却を完了したことなどから、売上高17億2,300万円(前年同期比:236.4%増)、セグメント利益3億1,800万円(同:78.9%増)を計上した。

 仲介事業では、売買仲介事業において、富裕層を中心とした東京都都心部の収益ビルに対する購入意欲は比較的強いものの、価格の乖離が縮まらず、成約件数が低調に推移した結果、売上高1億8,400万円(同▲22.1%)、セグメント利益1億5,900万円(同▲22.4%)を計上した。

 説明会で、同社代表取締役の堀口智顕氏は「次期は、リプランニング事業で3億~5億円ほどの小型不動産の再生に注力したい。不動産サービス事業では、アジアを中心とした海外投資家の開拓を行ない、海外も視野に入れた事業展開を進める。また、既存顧客を大事にすることを徹底し、各事業のシナジー効果で事業に膨らみをもたせつつ、無理をしない堅実な経営をする」などと述べた。

 なお、リプランニング事業において期初時点では予想していなかった物件の仕入・販売が見込めることなどから、通期業績予想を上方修正した。修正後の連結売上高は55億円(前回発表比22.2%増)、営業利益は3億6,000万円(同28.6%増)、経常利益は3億円(同50.0%増)、当期純利益は2億5,000万円(同66.7%増)。


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