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プレハブ住宅販売戸数2年連続の大幅減、着工シェアも16%台に/プレハブ建築協会調査

 (社)プレハブ建築協会は6日、2010年度「プレハブ住宅販売戸数実績及び生産能力調査報告」を発表した。会員各社を対象に、上期と下期に分けて調査しているもの。今年度は、100社(上期51社、下期49社)が対象。対象期間は10年4月~11年3月。

 同年度に販売(完工)されたプレハブ住宅の総数は13万3,436戸(前年度比▲9.8%)。減少率は縮小(09年度:▲19.2%)したものの、2年連続の大幅減となった。全着工新設住宅に占めるプレハブ住宅の割合も、16.3%(同:19.1%)と下降した。

 構造別では、木質系住宅が1万3,030戸(前年度比0.2%増)とわずかに増加。10期連続の減少に歯止めがかかった。鉄鋼系住宅11万4,326戸(同▲10.8%)と2期連続の減少。コンクリート系住宅は6,080戸(同▲10.2%)と、3期連続の1万戸割れとなった。

 階層・建て方別販売戸数は、一戸建住宅が6万152戸(同1.4%増)と、調査開始以来初めて6万戸を割り込んだ09年度からわずかに回復した。低層共同建住宅は、4万5,064戸(同▲10.3%)、中高層共同建住宅は2万8,220戸(同▲26.5%)と大幅減。

 都道府県別の販売戸数は、東京がトップを達成したものの、1万8,767戸(同▲7.1%)と6期ぶりに2万戸を割り込んだ。そのほか、1万戸を超えた都道府県は神奈川県、埼玉県、愛知県と前年度と同じだった。


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