旭化成ホームズ(株) マンション建替え研究所は、旭化成ホームズが参画したマンション建替え事例における、従前建物の区分所有者を対象としたアンケートを含めた実態調査を実施。その調査結果を発表した。
「江戸川アパートメント」(東京都新宿区、築66年)、「野毛山住宅」(横浜市西区、築49年)など同社が建替えに参画した7つのマンションの建替え決議時点での旧区分所有者に対し、郵送によるアンケート調査を実施したもの。送付数594件、返信248件、回答率41.75%。これに個別面談時の資料を重ねて解析した。
高経年マンションでは、区分所有者本人の居住が減り、賃貸住戸や空き住戸が増え、また区分所有者の高齢化率も高くなる傾向が見られた。
建替え前と建替え後の区分所有者の利用形態については、従前建物の内部居住率が高いマンションでは再取得率・内部居住率が高い傾向が確認できた。
建替えに際しての意識については、建替え検討時は「仮住まい・引っ越し」「資金計画」「借家人の対応」に不安を持っている人が多く、また、建替えを決めた時期は「当初から」「経済的条件が判明した時点」の割合が大多数を占めたが、「建替え決議当日」という回答も散見、最後まで建替えについて悩む人がいることが分かった。
建替え時期については「適当だった」が55%過半数だったが、「もう少し早いほうが良かった」も43%を占めた。
なお、同資料は無料で頒布している。請求はホームページから。