(株)サンシティは26日、仙台地方裁判所へ民事再生手続き開始を申し立て、同日受理された。負債総額は、約248億円。
同社は、1992年設立。東北地方を中心に分譲マンション・賃貸マンション等の企画・分譲事業を展開。不動産流動化事業などにまで、業容を拡大していった。2002年12月に株式店頭公開、04年9月に東証2部、06年6月には東証1部上場を実現。07年12月期には、連結売上高約695億円、営業利益約62億円を計上していた。
しかし、2008年以降、サブプライムローン問題による不動産市況低迷により、業績が大幅に悪化。販売用不動産等の時価が大幅に下落し評価減を行ったことから、08年12月期には当期純損失約136億円を計上。09年以降、取引金融機関全行に対して返済期限到来の借入金に対する資金残高維持を要請するなど、資金繰りがひっ迫。大幅なリストラを実施していたが、10年12月期の連結売上高は約150億円にまで減少、3期連続で当期純損失を計上するなど財務内容の悪化に歯止めがからず、金融機関に対する返済猶予の見通しも立たないことから、今回の措置となった。