大和ハウス工業(株)と(株)長谷工コーポレーションは、関西初となる個別供給型太陽光発電システムを導入した環境配慮型分譲マンション「プレミスト南千里津雲台パークフロント・パークブリーゼ」(大阪府吹田市、総戸数165戸)を、30日に着工する。
同物件は、大阪府住宅供給公社の千里丘陵賃貸団地の建替に係る事業コンペに、長谷工コーポレーションの事業提案が採択されたもので、大和ハウス工業90%、長谷工コーポレーション10%で共同で分譲マンション開発を行なう。開発地は、阪急千里線「南千里」駅徒歩10分に位置。「千里南公園」に隣接し、自然環境に恵まれており、周辺にはスーパーや病院、学校など生活利便施設が揃っている。
建設するマンションは、コンクリート造10階建て。分譲マンションとしては日本最大級の170kWの太陽光発電システムを搭載し、関西で初めて個別供給型太陽光発電システムを一部住戸に導入する。平常時には、共用部の電灯等に利用し、災害時には共用部に設けた非常用コンセントに電力を供給し、緊急時の非常用電源として利用することが可能。専有部・共用部ともに余剰電力は売電できるため、新省エネ基準のマンションと比べ、年間の電気代およびCO2排出量を、個別供給型太陽光発電システム導入の住戸の場合は最大約65%削減することができる。
また、エネルギーの見える化システム「ECOマネシステム」や、LED照明、エコキュート、電気自動車用コンセント等の環境配慮型の機器も採用。防災面では、災害によりライフラインが断たれた場合に備えて、「かまどベンチ」、「非常用マンホールトイレ」なども用意する。
住戸は、専有面積63~96平方メートル、間取り2LDK+N~4LDK。販売価格は2,400万円台~4,900万円台、最多価格帯2,900万円台を予定している。販売開始予定は2012年夏、竣工予定は13年6月下旬。