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高齢者向け賃貸住宅「ゆいま~る多摩平の森」が竣工/UR、コミュニティネット

「ゆいま~る多摩平の森」の外観
「入居者参加型で地域に開放された運営をしていきたい」と話すコミュニティネット代表取締役社長・高橋英與氏

 (株)コミュニティネットは29日、多摩平団地に設けた高齢者向け賃貸住宅「ゆいま~る多摩平の森」(東京都日野市)を報道陣に公開した。

 「ゆいま~る多摩平の森」は、(独)都市再生機構が公募により選定した民間事業者が既存団地を住棟単位で改修しその活用を図る「ルネッサンス計画2」の一つ。

 JR線「豊田」駅徒歩9分に立地。全5棟の同団地のうち、2棟(鉄筋コンクリート造4階建て、総戸数63戸)を高専賃として改修。さらに、小規模多機能居宅介護施設(12年6月開始予定)とコミュニティ食堂を増築したもの。
 住居部分は既存の構造体を生かして内装をリフォームし、エレベーターを設置。食堂は周辺住民にも開放し、地域とのコミュニティ形成に貢献。また小規模多機能型施設では、周辺医療施設と連携し介護支援やショートステイサービスを受けられる。
 間取りはシェアルームにもできる2K、1K、1Rの3タイプ。専有面積42.31平方メートル。家賃は月5万5,000円~13万9,000円(共益費込み)。

 同日会見で、コミュニティネット代表取締役社長・高橋英與氏は「同賃貸住宅は、なるべく安い家賃で、入居者が年金と退職金で暮らせるよう配慮した。入居者と職員、そして地域住民が一緒につくりあげる参加型のサービスを展開していく。それが高齢者の健康や活力、長生きにつながる」などと話した。
 
 なお、同団地は同施設の竣工により街区全体が完成。10月22日地域住民を招いてまちびらきを行なう予定。


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