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2×6工法住宅を拡販、コストダウンでシェア7割めざす/積水化学工業

「グランツーユー Frache」外観
室内にある「ボウウィンドウ」のイメージ

 積水化学工業(株) 住宅カンパニーは、2×6工法住宅の販売拡大を図る。2×4住宅並みの価格を実現した、木造2×6ユニット工法の新商品「グランツーユー Frache(フラッチェ)」を15日から全国(北海道・沖縄除く)で発売する。

 同商品では、これまでの「グランツーユー」シリーズ4商品の部材・部品を再編。デザインや対応幅は確保しつつ、約1万5,000部品を削除することで、部材運用を効率化。さらに天井の取付と電気配線工事を工場で行なうことで、現場での生産・施工効率を上げ、工期を約4日短縮した。これにより従来の2×6商品と比べ、坪3~4万のコストダウンに成功、2×4商品並みの坪単価を実現した。

 弓型のラウンド形状を持つ半円形の「ボウウィンドウ」と、高性能換気システム「空気工房」を標準搭載。「ボウウィンドウ」は、デザインディティールをシンプルにして工場生産の効率アップを図り、大量生産により導入価格を従来型の半額にした。「空気工房」は、花粉や黄砂、排気ガスなどを80~99%以上カットするほか、除湿や加温効果により、室内空気を健やかに保つ。そのほか、HEMSを標準仕様とし、タイルのバリエーションを5色追加して顧客の外観ニーズにも対応した。

 4日会見した、積水化学工業(株)常務執行役員住宅事業部長・村上和正氏は「工場生産率を上げ、部材の統一などを工夫し、2×6工法住宅の価格ダウンに成功した。11年下期以降で、木質住宅事業において同工法の販売シェアを、現在の30%から70%まで高めていきたい」などと語った。

 販売価格は、坪単価56万円から。年間の販売目標は1,000棟。


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