パナホーム(株)は6日、省エネ・創エネ設備の採用により二酸化炭素排出量収支をゼロにする戸建住宅「CASART TERRA(カサート・テラ)」を発売した。
同商品は、天井や外壁に高性能断熱材を充填、従来の床断熱から基礎の内側に断熱処理を施す基礎断熱とすることで、床下の地熱を室内へ取り入れる「家まるごと断熱」を採用。温度差により給気量をコントロールできる「エコナビ搭載喚起システム」も新たに採用することで、さらなる省エネを可能にした。
創エネ設備は、太陽光発電システムを基本に、高効率給湯器「エコキュート」もしくは家庭用燃料電池「エネファーム」を組み合わせる。太陽光発電システムとエネファームを搭載した、延床面積123平方メートルの住宅で比較すると、1990年当時の新省エネルギーレベル(太陽光発電なし、電気・ガス併用)の住宅より、年間光熱費を約37万7,000円、CO2を3.6t削減できる。
5日行なわれた説明会の席上、同社代表取締役社長の藤井康照氏は「これから建てる家はCO2をプラスマイナスゼロにし、地球の未来を約束できるような住宅にしていきたい」などと述べ、「CASART TERRA」を今後の主力商品に位置付ける方針を明らかにした。
販売価格は、太陽光発電システムと「エコキュート」の組み合わせで、3.3平方メートル当たり69万1,200円。太陽光発電システムと「エネファーム」の場合は、3.3平方メートル当たり71万8,900円。初年度目標は2,000棟を見込む。