スターツCAM(株)は5日、2011年9月末時点で免震建築の受注累計200棟を達成したと発表した。
同社では、地震発生時の建物機能を維持すると共に、入居者の安全を守る賃貸住宅を普及させるため、1995年の阪神・淡路大震災以降、建物の足元を地面から切り離し、地面との間に積層ゴムと呼ばれる免震装置を組み込むことで、地震の激しい揺れを受け流す「免震建物」の普及に注力してきた。
99年から独自の免震技術の開発に着手し、1棟目となる免震構造の賃貸住宅を受注。2004年からは1階の床を上に持ち上げる構造を採用する事で安全性を確保しつつ、基礎工事の費用を抑えて投資効率を向上させる「高床免震」工法を推進。そのほか、地震発生を想定して、建物敷地内に非常時にかまどになるベンチや井戸の併設を提案してきた。
同社は、今後も、ローコストかつ高品質な構造・機能に優れた高い安全水準を備えた建物を増やし、「高床免震」をはじめとした独自の免震技術を向上しながら、安全で安心して暮らせるまちづくりの実現をめざしていくという。