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都心5区の大規模オフィスビル、空室率3ヵ月連続の低下/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は6日、大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット2011年10月号」を発表した。

 当期の東京都心5区のビル空室率は、回復基調にある景気の後押しもあり5.60%(同▲0.06ポイント)と3ヵ月連続の低下となり、2009年8月の水準まで回復した。現空面積も26万8,095坪(同▲4,785坪)と減少し、賃料は坪当たり2万785円(同85円増)と2ヵ月連続で上昇した。

 全国の6大都市別の空室率は、東京23区が6.3%(同▲0.3ポイント)、札幌市7.8%(同▲0.1ポイント)、仙台市14.9%(同▲0.5ポイント)、名古屋市9.9%(同▲0.2ポイント)、大阪市10.6%(同0.1ポイント増)、福岡市10.7%(同▲0.2ポイント)とほぼ全面的に低下傾向となった。

 なお同社は、2009年以降では、成約面積が増加傾向にあることから市場は回復しているとし、「活発さを増すテナントの動きが、大規模ビルや築浅ビル、都心部好立地ビルなどにあることで、ビル間・エリア間の競争力格差の顕在化を促している」と分析している。


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