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新サイト「ハトさん」、12月1日に稼働/東京都不動産協同組合

「ハトマーク東京不動産(愛称:ハトさん)」デモサイト画面
17日開催された、同組合・同協会理事を対象とした内部公開会。物件・画像登録の方法や間取り図作成、サイトプロモーション手法などについて、3時間余にわたり講習が行なわれた

 (社)東京都宅地建物取引業協会(会長:池田行雄氏)の会員で構成される東京都不動産協同組合は、会員向けの新たな物件情報システム「ハトマーク東京不動産(愛称:ハトさん)」を、12月1日に稼働させる。開発がほぼ終了したことから、10月17日、同組合と同協会理事向けの内部公開会を開催。物件や図面登録の方法や間取り作成のレクチャーなどを行なった。

 同サイトは、同組合が運営する物件情報システム「ハトマークネット」が、会員・ユーザーの使い勝手や反響率などで見劣りするようになってきていることから、(1)反響の取れる消費者ニーズに即した情報の提供、(2)会員が使いやすいシステム、(3)開発・運営維持コストが安価であることなどを目標に、今年3月から開発を進めてきたもの。

 開発は、企業へのクラウドコンピューティング導入で定評のある(株)セールスフォース・ドットコム(東京都港区、代表取締役社長:宇陀栄次氏)に委託。会員・ユーザーや時代のニーズに合ったサービスを随時ネットワーク上から入手する「クラウド型」で構築した。物件登録・検索機能だけでなく、物件顧客管理、帳票出力、マーケティングなどの賃貸物件・顧客管理システムも組み込むほか、会員が簡単に間取り図面を作成できる機能も、オプションで提供する。また、反響拡大に向けたプロモーションとしてFaceBookのファンページを設置。ツイッターも含めたSNSの活用により、ユーザー認知度を高めていく方針。

 同組合は、18日から利用受付を開始。24~26日にかけ会員向け研修会を開催。会員への周知徹底を図ることで、利用会員を増やしていく。利用料金は、同組合員で月額5,000円。

 公開会の冒頭挨拶した都宅協の池田会長は「短い開発期間ではあったが、大変素晴らしいシステムが完成したと思う。例えるなら、今は最新設備と広い駐車場を備えた巨大スーパーマーケットが完成したところ。このスーパーを繁盛させるには、新鮮で豊富な品ぞろえである物件情報と、生産者の顔が見える信頼性、そして少々の宣伝が必要となる。会員の皆さんが使っていただければ、きっと素晴らしいサイトになる。各支部を通じて普及促進に努め、便利なサイトとしてユーザーに定着させたい。この1年が勝負となろう」などと語った。

 また、同会長は専門紙の取材に対し、「現在の『ハトマークサイト』利用会員数は約1,800会員だが、新サイトは3,000会員をひとつの目標としたい」と抱負を述べた。


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