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PV標準搭載のメゾネット型賃貸住宅「レトアメゾネット シンフォニースタイル」発売/積水化学工業

「レトアメゾネット シンフォニースタイル」イメージ
「メゾネットを採用することで通路や階段を設置せずに済み、コストダウンにつながる」などと話す村上氏

 積水化学工業(株)住宅カンパニーは、28日より2階建て賃貸住宅「レトアメゾネット シンフォニースタイル」を発売する。

 同商品は、2007年に発売したロングバリュー賃貸住宅「レトアシリーズ」の新商品。これまで学生向けや単身者世帯の需要が多かった賃貸住宅だが、近年ではファミリー向けへの注目度が高まりつつある。同社が賃貸住宅に居住中のファミリー層に対して実施した実態調査でも、「今後10年ぐらいの希望する住まいの形態」は賃貸住宅派(どちらかといえば賃貸派を含む)が54.4%を占めるなど、持ち家取得へのこだわりが希薄になってきていることから、そうした層を入居者ターゲットとして開発したもの。

 建物を1階と2階で1戸となるメゾネットタイプとし、他の住戸との騒音の問題が起こりにくくすることで、ファミリー層の悩みを軽減する。また、内部の階段室周辺に収納スペースを確保することで、収納量を拡大するほか、耐久性の高い外装材を採用することで、外部修繕費用の削減を図っている。

 また、1世帯当たり1.5kWのPVを標準搭載。入居者にとっては光熱費の削減、オーナーにとっても家賃のアップというメリットを享受できる仕様とした。さらに屋上スペースの余力のある場合は、オーナー用のPVを追加設置し、入居者とオーナーそれぞれに配分する手法なども提案する。

 そのほか、子供が賢く育つ間取りを提案する「かげやまモデル」や収納カウンセラー・飯田久恵氏とコラボレーションしたプラン提案の導入も可能としている。

 同日開催した発表会の席上、同社常務執行役員住宅カンパニー住宅事業部長の村上和正氏は「現在の賃貸住宅にとっては、いかに空室率を下げるかが重要課題。PVの標準搭載はオーナーおよび入居者の双方にメリットがあり、経営の安定化につながると考えている」などと話した。

 販売価格は3.3平方メートル当たり49万円台~。11年度で100棟の販売をめざす。


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