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「23年度土地活用モデル大賞表彰式」、5プロジェクトを表彰/都市みらい推進機構

「土地活用についての本表彰をしっかりと支え、広めていきたい」と挨拶する(財)都市みらい推進機構理事長・木下博夫氏
国土交通大臣賞を受賞し、表彰式で挨拶する両備ホールディングス(株)代表取締役会長・小嶋光信氏

 (財)都市みらい推進機構は26日、アルカディア市ヶ谷(東京都千代田区)で「23年度土地活用モデル大賞表彰式」を開催した。

 同賞は、都市再生や地域再生など地域活性化を推進するために、土地の有効活用や適切な維持管理をしている模範的事例を募集し表彰しているもの。平成23年度は12点の応募プロジェクトを審査、合計5点を受賞プロジェクトに選定した。

 国土交通大臣賞に選ばれたのは「出石小学校跡地整備事業」(岡山県岡山市)。小学校跡地約4,100坪に分譲・賃貸マンション、屋上庭園付き立体駐車場、介護付き老人ホーム、スポーツクラブ、公園などを開発。底地は岡山市所有のまま、公園・福祉施設は市直営、老人ホームは一般定期借地、分譲住宅は転定期借地権付き分譲と、複数の土地における手法を組み込み有効活用を実現したことが評価された。受賞者の両備ホールディングス(株)代表取締役会長・小嶋光信氏は「地域住民の思い入れの強い場所で、地域が一体となり、雇用創出などを含めた需要創造型の開発を心がけた」と受賞の喜びを語った。

 このほか、都市みらい推進機構理事長賞には「標津町営定住促進団地」(北海道標津町)、審査委員長賞には「旧国鉄愛岐トンネル群の第1次再生活動」(愛知県春日井市)、「二子玉川ライズ」(東京都世田谷区)、「ららぽーと横浜・パークシティLaLa横浜プロジェクト」(横浜市都筑区)の3点が受賞した。

 来賓として挨拶した国土交通省土地・建設産業局長・内田 要氏は「都市開発では、既存ストックを活用しつつ、官民問わず広い視野での新たな空間活用が求められる。本表彰は今後の土地活用での大変良い道標となる」などと話した。
 
 なお当日は、表彰式に加え、同機構および(財)土地総合研究所による「23年度土地月間記念講演会」を開催。国土交通省土地・建設産業局土地市場課長・西川 智氏が、最近の地価や土地の需要動向などを報告した後、(株)まちづくりカンパニー・シープネットワーク代表取締役・西郷 真理子氏が講演を行なった。


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