(株)東京カンテイは31日、2011年9月度の「中古マンション価格天気図」を発表した。全国47都道府県のファミリータイプ中古マンションの流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。価格が上昇傾向にある場合は「晴」、下落傾向にある場合は「雨」と表記している。
同月は「晴」が前月の8から6に、「薄日」と「曇」は10で変わらず、「雨」は7で変化なしだった。一方、「小雨」は12から14に増加。改善地域5(前月と変わらず)に対し、悪化地域は11(前月比5増)であり、47都道府県のうち31地域(同▲5)は横ばいで、8月から下落している地域が増えた。
天気が改善したのは、秋田県、長野県、新潟県、島根県、沖縄県で、これらの地域では築浅で比較的高額な市街地や住宅適地に立地する物件のみが流通する傾向に。東北と九州で下落に転じた地域が目立ち、比較的安定傾向が強かった8月までの動きと比べ、明らかに弱含みに変化したことがうかがえた。
天気図の詳細は、同社ホームページを参照のこと。